染織

八重山ミンサーはなぜ帯から広がったのか、織り手がほとんどいなくなった1960年からの再生

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Walk in Taketomi Island
Photo: Syced / CC0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開資料をAIが調べて整理しました(特定の工房・商品の宣伝ではありません。出典は末尾)。

八重山ミンサーは、木綿糸を藍などで染め、絣を織り込んだ細い帯である。戦後の1960年ごろには、織り手がほとんど残っていない状況だった。そこから、帯作り一辺倒だった生産を多様な商品へと広げ、業界は大きく発展したと沖縄県は記している。一方、竹富町の産地は従事者の減少に歯止めがかからないでいる。

3行でわかる

  1. 八重山ミンサーは、木綿糸を藍などで染めて経畝織にした絣の細帯で、1989年4月11日付で伝統的工芸品に指定された。
  2. 18世紀初めにはすでに八重山で織られていたと考えられ、「ミンサー」は「綿狭帯」の略ではないかともいわれる。
  3. 1960年ごろには織り手がほとんど残っていなかったが、多様な商品展開で発展した。竹富町の生産額は1998年の2千万円弱から2019年度は600万円台に減った。

01この工芸は何か(技術の正体)

八重山ミンサーは、木綿糸を藍などで染め、経畝織(たてうねおり)で織った絣の細帯である。

八重山ミンサーは、一般に木綿糸を藍などで染めて経畝織に織った絣織物で、幅一寸五分から三寸程度の細帯を指す。近年は広幅の単帯用に織られたものも多い[1]。

呼び名の成り立ちは未詳だが、「ミン」は綿、「サー」は狭を当て、「綿狭織」または「綿狭帯」の略ではないかともいわれる[1]。

02産地とその歴史

起源は定かではないが、18世紀初めにはすでに八重山で織られていたと考えられている。

アフガニスタン地方に源流を持つ小さな絣の帯が、チベット、中国を経て伝わったものともいわれる[1]。

王府時代の18世紀初めごろ、身分によって服装を定める制度の帯の部に「木綿花」の使用が記されていることから、この頃すでに八重山でミンサーが織られていたとも考えられている[1]。

03技術を、生活の言葉で

1960年ごろに途絶えかけたミンサーは、帯以外の多様な商品へ展開することで再生した。

沖縄県「令和4年度 工芸産業振興施策の概要」[1]

戦後、1960年ごろには八重山ミンサーの織り手はほとんど残っていない状況だったが、業界関係者の熱意により、伝統的な帯作り一辺倒から多様な商品展開が図られ、業界は大きく発展した。1989年には竹富町織物事業協同組合が設立され、石垣市織物事業協同組合とともに振興が図られている。

補足: 八重山ミンサーは帯だけの織物ではない。生活様式の変化と観光産業の発展を受け、需要の形は大きく変わってきた。

04後継者問題とテクノロジーとの交差点

規模の大きな企業は生産から販売まで一貫して手がけ、売れ筋を踏まえた商品開発で成果を上げている。一方、竹富町の産地は縮小が続いている。

1

一貫体制による商品開発

沖縄県によると、規模の大きい企業では生産から販売まで一貫した事業展開がなされ、売れ筋商品の把握や顧客の要望を踏まえた商品開発で新たなヒット商品が生まれている。それ以外の事業所では、組合機能の強化による需要開拓や商品開発が必要とされる。

2

竹富町の産地

竹富町織物の生産額は1998年には2千万円弱だったが、2019年度は600万円台で、従事者は20人程度。竹富島、小浜島、西表島などに施設があり観光需要のポテンシャルも高いが、産業振興の戦略に組み込まれていないと指摘されている。

同じミンサーでも、販売まで自ら手がける企業と、問屋に卸す小さな産地とでは状況が大きく異なる。顧客の声を直接つかむ仕組みが、商品開発の力を左右している。

05関連する工芸

同じ八重山の八重山上布や、同じく絣を織る琉球絣と比べると、沖縄の絣の多様さが見えてくる。

06よくある質問

八重山ミンサーとは何ですか

木綿糸を藍などで染め、経畝織にした絣の細帯です。1989年に伝統的工芸品に指定されました。

ミンサーという名前の由来は何ですか

成り立ちは未詳ですが、「ミン」は綿、「サー」は狭を当てた「綿狭帯」の略ではないかともいわれています。

八重山ミンサーはどのように再生したのですか

1960年ごろには織り手がほとんどいませんでしたが、帯作り一辺倒から多様な商品展開を図ることで業界が発展しました。

出典

  1. 沖縄県 商工労働部ものづくり振興課. 「令和4年度 工芸産業振興施策の概要」. https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/011/630/r4_zentaiban.pdf
  2. 沖縄県. 「第10次沖縄県伝統工芸産業振興計画(素案)」. https://www.pref.okinawa.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/040/770/soann.pdf
  3. 沖縄県. 「第8次沖縄県伝統工芸産業振興計画」(2017年3月). https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/011/629/daihatijishinkei.pdf