染織

琉球びんがたはなぜ二次加工品に活路を求めるのか、王府の染めが戦後に資料から復興するまで

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Shuri Castle in Naha, Okinawa prefecture, Japan. It was registered as part of the UNESCO World Heritage Site "Gusuku Sites and Related Prope
Photo: 663highland / CC BY 2.5 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開資料をAIが調べて整理しました(特定の工房・商品の宣伝ではありません。出典は末尾)。

沖縄戦で生産基盤を根底から破壊された琉球びんがたは、王朝時代から続く紅型宗家の資料や、県外に残された資料をもとに復興した。友禅、江戸小紋と並ぶ日本の代表的な染物とされるこの技法は今、和装の売上が伸び悩むなか、着物以外の「二次加工品」に活路を求めている。

3行でわかる

  1. 琉球びんがたは、型紙を使う「型付け」と、筒から糊を絞り出して描く「筒引き」の技法を持ち、色鮮やかな紅型と藍の濃淡で表す藍型に分かれる。
  2. 王府御用の染め物として城間家・知念家・澤岻家が担ったが、廃藩置県と戦争で途絶え、戦後に資料をもとに復興した。
  3. 生産額は2019年度に2億6千万円。和装用品の売上が伸びないなか、異業種との協業による二次加工品の開発や、2022年に開館した首里染織館suikaraを拠点とした活動が進む。

01この工芸は何か(技術の正体)

琉球びんがたは、型紙や糊を使って布に模様を染める沖縄の伝統的な染色技法で、友禅や江戸小紋と並ぶ日本の代表的な染物とされる。

技法は、型紙を用いる「型付け」と、糊袋の筒先から糊を押し出してフリーハンドで模様を描く「筒引き」に分かれる[1]。

色の使い方によって、赤・黄・茶などで彩る「紅型」と、藍の濃淡で表す「藍型」に分かれ、木綿、絹、芭蕉布などに染められる[1]。

02産地とその歴史

15世紀以前にさまざまな地域の技法を取り入れて誕生したと考えられ、王府御用の染め物として手厚く保護された。

起源は定かではないが、15世紀以前に中国や日本を含む諸地域の染色技法を吸収し、沖縄で考案されたと考えられている。王府御用の染め物として城間家、知念家、澤岻家が携わり盛んに作られた[1]。

1879年の廃藩置県で政策的な援助を絶たれてからは衰退し、さらに沖縄戦で中断された。戦後は紅型宗家の資料や県外にある資料などをもとに復興が進められ、1984年度に伝統的工芸品に指定された[1]。

03技術を、生活の言葉で

生産額は1980年代前半に5億5千万円を超えた後、大きく増減し、2019年度は2億6千万円となっている。

沖縄県「令和4年度 工芸産業振興施策の概要」[1]

琉球びんがたの生産額は、1980年から1986年ごろまで5億5千万円超で推移した後、1億5千万円まで落ち込み、2007年には4億円近くまで回復した。しかし2008年度から減少に転じ、2019年度は2億6千万円。1人当たりの年間生産額は248万円強で、従事者数はここ数年100人程度となっている。

補足: 琉球びんがたは着物や帯だけのものではない。近年は飾り布や二次加工品の売上が産地を支えている。

04後継者問題とテクノロジーとの交差点

和装用品の売上が伸びないなか、異業種との協業による二次加工品の開発と、首里の新しい拠点施設を生かした活動が進められている。

1

二次加工品へのシフト

近年は和装用品の売上が伸びず、他の工芸産地や異業種とのコラボレーションによる商品開発で二次加工品への転換や、ターゲットを絞った商品開発に取り組んでいる。第8次振興計画(2017年)でも、二次加工品の売上は好調とされている。

2

首里染織館suikara

2022年、首里城周辺に首里織と琉球びんがたの拠点施設「首里染織館suikara」がグランドオープンした。事業者間の交流や後継者育成修了者の受け入れの拠点が無いことが課題とされてきたなか、工芸と観光の相乗効果が期待されている。

二次加工品は売上を支える一方、技法の質をどう保つかという課題も伴う。沖縄県は紅型の検査制度を通じて、技術・技法の継承と品質の維持を図るとしている。

05関連する工芸

同じ染めの技法として、京友禅や加賀友禅と比べると、型と手描きの使い分けや産地の課題の共通点が見えてくる。

06よくある質問

紅型と藍型の違いは何ですか

紅型は赤・黄・茶などで彩った色鮮やかな染め、藍型は藍の濃淡で表現した染めです。

琉球びんがたはいつ伝統的工芸品に指定されましたか

沖縄県によると、1984年度に伝産法に基づく伝統的工芸品の指定を受けています。

首里染織館suikaraとは何ですか

2022年に首里城周辺でグランドオープンした、首里織と琉球びんがたの拠点施設です。

出典

  1. 沖縄県 商工労働部ものづくり振興課. 「令和4年度 工芸産業振興施策の概要」. https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/011/630/r4_zentaiban.pdf
  2. 沖縄県. 「第10次沖縄県伝統工芸産業振興計画(素案)」. https://www.pref.okinawa.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/040/770/soann.pdf
  3. 沖縄県. 「第8次沖縄県伝統工芸産業振興計画」(2017年3月). https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/011/629/daihatijishinkei.pdf