和紙・その他工芸

甲州印伝はなぜ鹿革に漆なのか、「インド」から名づけられた革工芸の400年

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An Egyptian artisan practicing traditional leathercraft in his workshop. This heritage craft produces bags, belts, and wallets using techniq
Photo: AmiraAdel93 / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開資料をAIが調べて整理しました(特定の工房・商品の宣伝ではありません。出典は末尾)。

「印伝」という名前の由来は、インドである。江戸時代初期の寛永年間、来航した外国人が幕府に献上したインドの装飾革がそう呼ばれた。それから約400年、山梨県甲府市では、鹿の革に漆で模様をつける独特の革工芸が受け継がれている。

3行でわかる

  1. 甲州印伝は、鹿革に型紙を重ね、ヘラで漆を刷り込んで模様をつける甲府市の革工芸で、1987年に国の伝統的工芸品に指定された。
  2. 名前は、寛永年間(1624〜1643年)に幕府へ献上されたインドの装飾革に由来するとされる。
  3. 漆付け・燻べ(ふすべ)・更紗の3つの技法があり、老舗は企業博物館の運営や文具メーカーとの協業製品で技術と文化を伝えている。

01この工芸は何か(技術の正体)

甲州印伝は、鹿の革に手彫りの型紙を重ね、ヘラで漆を刷り込んで模様をつける革工芸である。

主な材料は鹿革と漆で、手彫りされた型紙を重ねてヘラで漆を刷り込み、模様をつける[1]。

技法には、漆で模様をつける「漆付け技法」のほか、「燻べ(ふすべ)技法」「更紗技法」の3つがある[1][2]。甲州印伝は1987年4月に国の伝統的工芸品に指定された[1]。

02産地とその歴史

名前は江戸時代初期に献上されたインドの装飾革に由来し、江戸時代の末には甲府に産地が形成されていた。

寛永年間(1624〜1643年)に来航した外国人により、インドの装飾革が幕府に献上された際に「印伝」と名づけられたとされる[1]。

甲州の革工が漆を使い始めたのは1700年代とされ[2]、1854年の「甲府買物独案内」に記述があることから、江戸時代の末には産地が形成されていたことがわかる[1]。

03技術を、生活の言葉で

鹿革は軽くて丈夫で柔らかく、そこに漆を刷り込むことで、模様に立体感と強さが生まれる。工程ごとに専門の職人が分かれている。

山梨県の職人紹介[2]

漆職人として25年従事し、伝統工芸士(革装飾部門)に認定された職人は、1日に最も多いときで1,000枚もの革に漆を置くという。老舗の印傳屋上原勇七では、各工程に専門の職人が数名いる体制をとっている。

補足: 甲州印伝は一人の職人がすべての工程を担うのではなく、工程ごとに専門の職人が分かれて作られている。

04後継者問題とテクノロジーとの交差点

老舗は企業博物館で技法と文化を伝える一方、文具メーカーとの協業製品をオンラインで販売するなど、新しい使い手との接点を広げている。

1

企業博物館による継承

1582年創業の印傳屋上原勇七は、1999年に本店2階に企業博物館「印傳博物館」を開設した。印伝の作品や鹿革工芸品・道具を収集し、技法や模様の資料を展示している。この運営は2024年、企業メセナ協議会の認定制度「This is MECENAT 2024」に認定された。

2

協業製品とオンライン販売

2016年には、手帳ブランド「NOLTY」と組んだ本革手帳カバー6種類(2万〜2万5,000円)が発売され、日本能率協会マネジメントセンターのオンラインショップで販売された。

鹿革と漆という素材、型紙という道具、工程ごとの職人。甲州印伝の技術は、こうした要素が組み合わさって成り立っている。日用品としての新しい使い方を提案することが、その全体を次の世代につなぐ手段になっている。

05関連する工芸

同じく型や道具の技術に支えられる工芸として、和紙や染織の産地と比べると、素材と技の組み合わせ方の違いが見えてくる。

06よくある質問

甲州印伝の名前の由来は何ですか

寛永年間(1624〜1643年)に来航した外国人が幕府に献上したインドの装飾革に由来するとされます。

甲州印伝の技法にはどんなものがありますか

漆で模様をつける漆付け技法のほか、燻べ(ふすべ)技法、更紗技法の3つの技法があります。

甲州印伝はいつ伝統的工芸品に指定されましたか

1987年4月に国の伝統的工芸品に指定されました。1994年10月には山梨県郷土伝統工芸品にも指定されています。

出典

  1. 山梨県. 「甲州印伝」(山梨県の伝統的工芸品). https://www.pref.yamanashi.jp/shouko/kogyo/densan/inden_01.html
  2. 山梨県. 「甲州印伝 職人紹介」. https://www.pref.yamanashi.jp/shouko/kogyo/densan/inden_shokunin_01.html
  3. 印傳屋上原勇七. プレスリリース「印傳博物館がメセナ活動認定制度『This is MECENAT 2024』に認定」(2024年7月). https://www.inden-ya.co.jp/wp/wp-content/uploads/2024/08/mecenat-inden2024-7.pdf
  4. デジタルPR. 「甲州印傳上原勇七×NOLTY TOOLS 本革手帳カバー」新発売 (2016年9月1日). https://digitalpr.jp/r/18032